仲介事例【債務整理】

case16:隣人同士での土地売買を円満に完了

土地の売買を行う上での当事者の本音は、

  • 売主様は少しで高く売りたい
  • 買主様は少しでも安く買いたい

それぞれ自分が得する取引をしたいと思うのが当然です。
ですが、お隣同士での土地取引となると、自分の利益ばかり主張して人間関係が壊れてしまった、などの事態は避けたいところです。
今回は人間関係を損なわないように細心の注意で進めた、A様・B様の土地取引のお話です。

 物件の特徴
  • 場所:市街化区域内の土地、約180坪

下図のように、A様の所有地は角地で広い道路に面しており、B様の土地は狭い道路にしか接していない為、車の出入りがやや不便となっています。

 お客様のご事情

売主のA様は、所有地の処分を検討していました。
それを隣地のB様に世間話のついでに話したところ、B様から「一部を買いたい」との意思表示が。
A様の土地を少し分けてもらうことにより、B様の土地からの車の出入りがだいぶ楽になるとのことで、B様はかなり乗り気のようでした。

とはいえ、

  • どのくらいの面積を切り分けるのが正解なのか
  • 価格はどうすれば良いのか

など、分からないことが多かったので北斗までご相談に来社されました。

 第1段階:北斗によるヒアリング

A様(売主様)の意向
180坪の土地のうち、120坪前後は残してB様に売却したい

B様(買主様)の意向
道路への間口を数m広くしたいので、10~15坪ほど買いたい

⇒売買したい土地の広さには相違があるものの、取引自体に前向きなのは双方共通のお気持ちでした。今回の取引では、お二人の関係を損なうことなく完了することが何より大切。最後まで行き届いた配慮ができるかどうか、土地取引のプロとして北斗の腕の見せ所です。

 第2段階:北斗からA様へご提案

ご提案その①
B様に10~15坪を買って頂く
残りのA様の土地は販売活動により第三者へ売却
これはB様のご希望をそのまま叶える形のご提案となります。

ご提案その②
どのくらいの面積を切り分けるのが正解なのか
価格はどうすれば良いのか
この場合、A様の手元に残る土地面積が約120坪となりますので、A様の当初のご希望に沿う形となります。同時に北斗からもB様にご提案したいプランでした。

ご提案①②の違いは下図でご確認ください。もちろん、いずれの場合も取引に関わる全ての手続きを、北斗がしっかりサポートしていく前提です。

 

提案②がB様にとっておすすめである理由とは?
仮にB様が車の出入りのために必要最低限の土地しか取得しなかったとすると…

将来A様から残りの土地を購入する人が、どういう方なのかは分からない

その方が購入した土地をどう使うかは自由。
仮に大きな建物を建てた場合、B様側からは圧迫感を感じるかもしれない

さらに将来的な土地の資産価値のためにも、B様は車の出入りの事だけでなく、所有地全の形状を考えるべき、ということが言えました。

⇒北斗の意見とともに①②案をA様に説明させて頂いた結果、価格提案とともにB様にもご提案させて頂くことを了承頂きました。

 

 第3段階:測量・境界確認と再度お打合せ

後々のトラブルの原因とならないように、境界線の確認と測量を実施の上で再度B様にお打合せ頂き、上記の②案でご賛同頂きました。

 第4段階:価格の最終価格・取引成立

改めて価格についてA様・B様にご希望をヒアリングしつつ、北斗の持つ土地の相場観に基づいてご提案致しました。
この結果として取引は無事成立、双方にご満足頂き「ありがとう」の言葉を頂戴致しました。

 知人との土地取引を円満に行うには?

隣人の方、ご近所の方、その他お知合いの方との取引では、今後のお付き合いも考えると本音がなかなか言いにくいものです。とはいえ、後になって「聞いてなかった」「念を押せばよかった」とならない為には、土地取引のプロを間に入れてお話をすることがとても有効です。

北斗では、上記のように段階をきちんと踏むことにより、売主様・買主様双方にご満足して頂けるように取引完了までをリード致します。大切な方との人間関係を損なうことなく土地取引を行いたい方は、ぜひ北斗までご相談ください。

担当:滝澤 慶太(プロフィールはこちら)

TOP